「え?この忙しいのに、また急な仕事増えるの?!」
「わたしたちのメンタルヘルスは誰が面倒見てくれるの?!」
「どいつもこいつも、自分で考えて動こうとしない!!」
どれも女性管理職という立場にいる方々からお聞きした言葉です。
日々、闘いながら、こころの奥にはさまざまなものが溜まっていき。
でもうっかり会社で口を滑らせると後が大変。
全部こころに抱えたまま、再び闘いに向かっていく。
女性管理職 詩織さんにたまっていた不満
詩織さん(仮名)もそんな女性管理職の1人でした。
バリバリ働いて、ちゃんとした成果は上げてきた。
接してきたお客さまからは、そんな詩織さんに対して高い評価をいただいている。
にも関わらず、上司は詩織さんとの面談はさっさと終わらせて、ろくに話も聞いてくれない。
そんな上司への不満。
詩織さんを敵視する周りの人たちへの不満。
ある日のセッションで、詩織さんの口から溢れた言葉が延々と続きました。
いつまでも続くお話をずっとお聴きしているうちに、、、
ヒック、ヒック
としゃくりながら詩織さんの目には涙が溢れていました。
「いっぱいしゃべってしまってごめんなさい。」
この日はそのままセッションを終わりました。
涙を流してスッキリしたら
後日のセッションで、
「会社を辞めて独立することを考えていたけど、よく考えてみたらわたしがやりたいことを自由にやらせてもらえていたと思いました。」
「わたしがしっかりと成果を残したと思えるような仕事をしていきたいと思います。」
「別の部署になった、以前の部下が困っている様子なので、今度いっしょにご飯でも行って、ゆっくり話を聴いてあげたいと思います。」
と、すごく前向きになった詩織さんの言葉が聴けました。
こころの中に溜まっていたものを吐き出すとともに、涙で流し去ったことで、詩織さんのこころはひと回り大きく成長されたように感じました。
継続的にセッションを続けていただいている方の中には、さまざまな理由で涙を流されることもよくあります。それだけ安心してお話をしていただけているのだと思います。
「話す」=「放す」と言われます。
こころの中に留めておかずに話すことで、こころが解放されて楽になれたりするのですね。
詩織さんのこころのオアシスになれたのだったらよかったです。
注記:このサイトに記載しているお話は、すべて事例としてお話してよいとご了承を得たものを元にしています。